ゆとけん

ゆとり研究所。ゆとりの僕が見るビジネス、経済、社会

複雑であることを理解する

映画を観ました。

『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』

 

ロマン・デュリス主演、フランス映画です。

(この俳優さん、『タイピスト!』と『ハート・ブレイカー』でクセになっちゃいました!『ムードインディゴ』は苦手だったけど・・・汗)

 

前妻が無理やり子供達をニューヨークへ連れて行ってしまうので、

主人公のロマンも子供に定期的に会うために、

パリからニューヨークへ追っかけ移住をするという物語です。

 

この映画、人が日常生活で感じる細かな心理をよく描いています。

互いの家に送り迎えをするだけの両親を見つめる子供の目、

下の者(顧客)に対しては強く出るも、格上の弁護士に対しては、ただただ、言い換えただけの同調文しか言えないニューヨークの安物弁護士、

マイノリティーに初めて接した時の戸惑う様子と好奇心。

公的機関の人間の、慣れから来るのか冷たい表情とやり取り、意地の悪さ。

 

レズビアンの友達に精子を提供したり、ビザを取るため偽装結婚したり、

子持ちの元恋人とやっちゃったりと

ほんっとにグチャグチャしますが、

なんだか自然と受け入れ、共感できちゃうんです。ロマン・デュリスのなせる技でしょうか?

 

思うに、この物語の中には「対立」がいくつかクローズアップされるからかと。

  ・汚れたニューヨークと綺麗なパリ

  ・一時の喧騒と過ぎた後の静けさ

  ・割り切りの女と優柔不断な男

  ・エリート弁護士と安物弁護士

  ・親と子

  ・マイノリティーとマジョリティー

これらの対立を瞬間的に見せるだけでなく、それぞれの過程を見せることで

興味が湧き、共感にもつながっていくのだと思います。

レズビアンに戸惑いを覚えながらも引き込まれてしまう若い女性が

この映画の”複雑な人生"という主題に説得力を与えています。

ただ対立するだけなら「私には関係ない。」と一蹴できます。

しかし、何かが起点となって、反対側に倒れることがあるのです。

二項対立が並ぶだけなら人は迷いませんし、シンプルです。でも現実、そうではありません。

それを、閉ざそうとしがちだが実は興味のある性の話でもって、

観ているものに焼き付けている、そう思います。

 

 

世の中はあらゆることがより複雑さを増していると言われます。

それは人の気持ちが状況によってふわふわとするから。その気持ちを表現し行動に移す基盤が整ってきたから。

そんな時代にリーダーになろうとするなら、わかりやすく対立させ、

気づいていなかった気持ちを喚起させるのが手っ取り早いんでしょう。

 

フランスの大統領選もまさしくそんな感じです。

 

 

メモ;複雑な社会を知る

http://marketer-thinking.com/column/hukuzatukei.html